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GarageBandでVOPMを制御してみる

2006.05.14

GarageBandでVOPMが使えるようになったので、昔作ったMDXデータでも移植してみようかと思ったんだけど、思わぬところで躓いた。

当時、MDXでポルタメント(キーオンしたまま別の音に滑らかにつなぐ)を再現するのにピッチベンドを利用してた。しかもmxdrvのベンドレンジは異常に広く(正確にどのくらいかは知らない)て、3オクターブ離れた音とかにも平気でベンドがかけられた。翻って、GarageBandはピッチベンドはできるものの、そのベンドレンジは1音。

ノォ〜っ!これじゃシンセベースでベンド使いまくってるデータとか移植できないじゃん。さて困った。

なんか方法は無いもんかと、VOPMの仕様を眺めてみると、

ピッチベンドセンシティビティ:[Bn 65 00 Bn 64 00 06 mm](ベンドのレンジ ±mm半音)

という表記が。一応MIDI規格に準拠してて、仕様的にはベンドレンジの設定ができるようなので、ちょっとした思いつきを実行してみることにした。

思いつきというのは、GarageBandがSMFが読めることを利用して、コントロールチェンジ情報だけを埋め込んだSMFをインポートすることでベンドレンジのパラメータをセットできないか?というもの。安直だけどやってみる価値はありそう。

まずは、コントロールチェンジ情報を設定したSMFの作成。VIALというフリーのMIDIシーケンサを使った。ベンドレンジを変えるには、

BnH 65H 00H  RPN MSB
BnH 64H 00H  RPN LSB
BnH 06H 0CH  データエントリーMSB(0CH=12 [1oct.])

の仕様通りのデータをセットすればいい。RPNについての詳細は省略するので、詳しく知りたい人はこのへんを参考に

vial01.jpg

とりあえず、ベンドレンジを2オクターブに設定することにしたので、データエントリーMSBには24を設定する。するとこんな感じの設定になった。

TYPE DATA1 DATA2
CTRL 101   0
CTRL 100   0
CTRL  6    24

※規格の仕様書には16進表記で書いてあるのに、実際にシーケンサで指定するときは10進表記なのはなんでなんだろう?昔から疑問なんだけど。

これでシーケンスデータは完成。「File」メニューから「Export SMF…」を選んで保存すればSMFデータの出来上がり。次にGarageBandを立ち上げて新規ファイルを作り、リージョンが表示されるところにでき上がった.midファイルをドラッグ&ドロップすれば、インポート完了。

インポートすると、2つのトラックが出来るけど情報が含まれるのは「Track 1」と書かれたリージョンのほうなので、なにも書かれていないリージョンは削除した。

これで準備完了。インポートしたリージョンが含まれるトラックの音色をvopm.vstに設定し、適当に音色を定義した。んで、1分音符分くらいの長さで音を鳴らしでベンドを設定。できたできた!ちゃんと2オクターブ分ベンドできた!(耳で聞いただけの印象だけども)

これはと思って、標準のソフトウェア音源にも試したけど、こっちはダメだった(しょぼーん)GarageBandの標準音源ってすごくいい音だと思うんだけど、このへんで融通が利かないのが残念。ともあれベンドでビヨビヨやりたい時はこれで補完できそうだ。

必要な人が居るとは思えないけど、もし興味がある方がいれば作った.bandファイルをここに置いておくのでどうぞ。(といっても、単にo3Cからo5Cまで音階が変化するだけのデータ)ただ、実際に再生するにはvopm.vstをGarageBandで使えるようにしてある必要があるので注意。

GarageBandでVOPMを利用する方法

2006.05.10

FM音源のOPM(YAMAHA YM2151 4op)をエミュレートしたVST-PluginVOPMの存在をFM音源マニアックスで知ったわけですよ。X68Sound.dllが出現した時もうれしかったけど、これはそれ以上にウレシイ。

これはもう、かつてX68kでMDX小僧だったオレ的には黙っていられるわけがねーわけですよ。なんとかしてGarageBandで使えないもんかと調べてみると、VST-AU Adapterというコンバータを発見。GarageBandはAU-Pluginなら扱えるので、半ば「賭け」で、このコンバータを超購入。早速試してみたところ問題なくあまりにもあっけなく使えた。

手順は以下の通り。

といっても、ほとんどやることなし。

1. VOPMのサイトから「VOPM013_MACX.zip」をダウンロード、適当な場所に展開しておく。

2. VstAuConfigure.appを起動して、「Detect and convert VST plug-ins」ボタンを押す。
完了すると、
/ライブラリ/Audio/Plug-Ins/Components/VST_AU vopm.vst.component
ができ上がっていると思う。
※オプション項目の「Scan only local Vstplugins folder」が「on」だと、Vstpluginsフォルダ内にあるVstpluginのみが対象になる。

VOPMの音色設定GUI

3. GarageBandを起動して音源設定をしたいトラックの「トラック情報」-「ソフトウェア音源」のジェネレータ項目のプルダウンメニューに「vopm.vst」が表示されていればコンバート成功。
プルダウンメニューからvopm.vstを選んで編集ボタンを押せば、VOPMのGUIが起動する。

スゲー!ちゃんとOPMの音がするよ〜(涙)古いMMLを未だに持ってたので音色定義を移植してみたけど問題なさそう。性能的には、最近の携帯に積まれてる音源にも劣るチップの音だけど、古代祐三とかにシビれてたオッサン達にはタマらん音なのじゃよ〜。しかもGarageBandのコントロール下にあることで、MDXやってた頃から念願だったリバーブとかもかけ放題。楽しぃー!